お客さん商売の難しさ


18日(土)・19日(日)と、和倉温泉のとある温泉旅館に会議で行って来た。

鍼灸医療推進研究会研究作業部会。


長ったらしい名前だが、鍼灸治療の普及とセンセ方のモチベーションを上げるべく生涯研修に力を入れるため、学会や業界、学校などが知恵とお金、そして人を出し合って運営している頭の下がるボランティアの会だ。

鍼灸が好きで、その良さをわかっているからこそ、自らの仕事をうっちゃって?やってる会。

「やってるかぁ~い!」

「やってる、やってるぅ!」

そんな簡単なノリならいいのだが、鍼灸師の大量排出時代を迎え(小泉さんの規制緩和政策のせいで、鍼灸の専門学校や大学が雨後の竹の子のごとくできあがり、年間5000人前後の卒業生が巷にあふれることになった)、

彼らの卒後教育をどうするか、はたまたロートルな先生方の生涯研修をどうするか、医学として必要なエビデンスをどうするか、国民に鍼灸を周知するにはどうするかなど、3つの部会を作って連日連夜?毎週のように協議を重ねている。

その中の一つ、研究作業部会のメンバーになってしまってアラ大変!、な毎日を過ごしているわけ。

で、今日はその作業部会で協議している変形性膝関節症の鍼灸治療に関するエビデンスの構築などとは無関係の、和倉温泉での体験を披露したいと思う。

研究会の名誉のため言っておくが、決して遊びに行ったのではない。今年度の総括と次年度の事業計画を練るため、オープンな雰囲気の中、様々なアイデアを出し合うことを目的に、一泊ミーティングしようという趣旨なのだ。

その旅館は中堅クラスの名の知れた旅館。

創業は明治時代だとか。今の建物になってからだいぶたつようで、目立った痛みはないがちょっとばかり古さが目立つ。これはしかたがない。

しかし、仕方のあることをしていない部分が目立った。

掃除だ。会議室、客室、廊下、ホテルの裏。もう少し掃除をしたら古さを気にせず納得のいく環境になるのにと思える箇所がいくつもあった。

会議中に出されたコーヒーはおいしかった。というか当たり前のドリップコーヒーだが、他のホテルや会議で使用する施設で出されるコーヒーが、ファミレスのと同じ「コーヒーの素」をお湯で割ったものが多いのだ。

料理や温泉は大変満足のいくもので、特に料理は去年会議をした山中温泉のある旅館に比べたら、各料理がしっかり味を主張していて、酒の肴にもご飯のおかずにもなる、気の利いた料理だった。

がしかし…。コバエが飛んでた。それもつがいでつながって(笑)(笑)。ショウジョウバエだな。

仲居さん、もう少し若い人使ってほしい。ベテランっちゃベテランだが、年齢推定不可能な顔のしわ。後期高齢者を雇用することは大変よいことだが、シルバー人材センターから派遣されたおばあちゃんって感じで、間違い多くって、気が利かない。からだのこと考えるといろいろ注文するのに気が引ける。とほほ…

違う団体さんの請求書持ってくるし。

これは仲居さんだけの問題じゃない。フロントが悪い。フロントの態度、もう少しがんばれ!仲居さんも受け取ったら書類をチェック!だろ?

宴会中、女将さんがあいさつに来てくれたが、なんだかかみ合わない会話、っていうか一人の先生との出身地談義で盛り上がり、あとのメンバー置いてけぼり。

能登の魅力など語ってくれた方が嬉しかった。

和倉温泉のお湯はちょうどよい湯加減で、塩気がある。あがったときに汗が噴き出ることがない。その後ずっとポカポカして、オレの好きなお湯だ。

ってことで、オレも気をつけんといかんなぁ~と反省ひとしきり。

掃除、接遇、そして治療。

たまには温泉行くのもいいもんだ。勉強になるしね。おかげで太ったわ(笑)

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