どこから伝わってきたか

 鍼灸の日本伝来は約1500年前、今の中華人民共和国、当時の隋・唐の時代に朝鮮半島経由で伝わったとされている(隋や唐、清や宋など、あの大陸には多くの国が栄えては消え今は中国なのだ)。

 その後、現在の日本鍼灸のもとになったと考えられるのは、1600年頃に編纂された『鍼灸大成が』ヨーロッパ経由で日本に入ってきたと考えられる。

 この辺の考察はどの先生が言っていたのか忘れたが、師匠の多留淳文先生から生前お聞きしたことがある。

 つまり、○○の症状にはこれこれのツボ、という風に病症とツボを一致させてまとめたのが『鍼灸大成』で大変わかりやすい。

 基本的な診察法は古代の書物に書かれていることを踏襲しているが、約2000年前の『黄帝内経』などをわかりやすく整理してまとめたものが『鍼灸大成』だ。

 つまり、ヨーロッパの医師が鍼灸を勉強するには大変理解しやすかったのだと思う。

 現代においても、冷え性にはこのツボ!的な表記は『鍼灸大成』に即していると思う。それ以前にもこういう表記はあったと思うが、まとまっていろんな病状にツボをまとめたのは素晴らしいことだ。

 ということで、日本に鍼灸が伝わったルートを考えると、昨年の1月から始まった例のはやり病の伝わり方に似ているなぁと思っただけなのだ。

 次はアフリカから鍼灸の何かが伝わってくるのかドキドキして待っているw 

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