5月4日(月)帰省2日目






いまわのきよしろうが逝去してワイドショーをにぎわしている。
癌性リンパ管症。辛かっただろう。彼の音楽についてオレはわからない。ブルース、ロック、ポップ。ジャンルじゃない何かがあるんだろう、それが彼の言いたいことで、たくさんの人の共感を得ていたってことだから、すばらしいことだ。

妹家族が昼の船で帰った。優しいダンナさん。妹は明るくて元気。子供たちも個性的で笑顔がかわいい。

振り返ってみるとそんなに時間がたってるワケじゃないのに、子供たちが小さかった頃の自分の家族がどんなだったか忘れてしまっている。
ずいぶんと時間がたったように感じている。

昼を食べて親父とドライブに出た。
大佐渡一周コース。両津にある自宅を出て、金井、佐和田、相川(金山があるところ)を回って外海府へ。
天気はまずまず。いろいろと話しながら道を進む。最初不安定だった親父の運転も、時間が経つにつれ落ち着いてくる。でも細い道を突っ込んでくる車もあった。佐渡の道はまだまだ走りやすいとは言えない。

大きなトンネルや2車線の道路が増えたが(本州にいるとそんなことは当たり前なのだが)、車一台通るのがやっとっていう道がまだある。外海府は祖母の実家があるところ(4枚目の写真)。海岸に沿って家や墓が並び、反対側は山が迫ってきている。狭いところに田んぼと生活圏が密集している集落。
これじゃあ冬は大変だろう。

風が強く雪は積もらないだろうけど、潮風に吹きっさらしだ。よくこんなところに住んでいるなと、驚きとともに悲しさがこみ上げてきた。

どんなところでも住めば都、そこに根付いた限りはどこにも行かず一生を終える。火山が噴火した三宅島でも非常事態が解除されれば島民はみんな島へ帰りたいって言っていた。若い頃その気持ちがわからず、半分あきれてみていたが、この年になると生まれ育ったところに戻りたいって気持ちが芽生えているのがわかる。

ざっと回って2時間半。久しぶりに外海府の景色と潮の香りを楽しんだ。やっぱりここは落ち着く。

しかしずっと住むところじゃないとも思う。今はまだだめだ。

帰って親父にお灸をしてから晩ご飯。お総菜と刺身を買ってきて、トビウオのすり身とめかぶ、ネギのみそ汁をいただいた。もっとうまいスープはいっぱいあるけどどんな高級なスープよりも心が落ち着く。
佐渡のスーパーでは当たり前のようにめかぶが売られている(1枚目の写真)。

さあ、明日10時台の船で石川に戻ることにする。ETCだから1,000円。また連休の時には帰省しよう。

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