全日本鍼灸学会福岡大会の感想文3

 一番ショッキングだったのは「末梢性顔面神経麻痺に対する鍼灸治療の効果と現状」のシンポ。

1.麻痺の60~70%は予後良好で1~6か月で自然治癒する

2.残りの30~40%は予後不良で病的共同運動などの後遺症が出現する

3.鍼灸がその予後不良例に効果があるという報告は極めて少ない

4.病態、評価方法など鍼灸師間で共通理解が乏しい

5.鍼灸治療のガイドラインなし

6.早期の低周波治療は神経再生が促通されるが病的共同運動などの後遺症が助長される

7.早期のマッサージは神経再生を遅延させ、病的共同運動が抑制されるが後遺症として抑制された表情(トーヌス低下)になる

以下感想

1.鍼灸師は鍼灸で麻痺が治ったというが本当に鍼灸の介入で麻痺が治ったのか。

2.治ったのなら報告してほしい。いつも言うだけ番長になっていて鍼灸医学の発展につながらない

3.現状ではエビデンスなし、治療ガイドラインなしでは鍼灸で治ったと言ってても医学はどんどん外堀を埋めていって顔面神経麻痺には鍼灸治療はしない方が良いというエビデンスを作っていく。

4.患者は鍼灸に来なくなる

5.鍼灸師はより効果の高い治療法を知らずに終わる

 末梢性顔面神経麻痺に限らず、毎度のことなんだけどね。コロナの注射打たせてくれないのはこれで当たり前だとわかっただろう。

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