神戸大会とジャズ

 2023年6月10日(土)を休診にして大会に参加。始発のサンダーバードで、5人のグループで出発。

国際会議場には9時過ぎに到着。

土曜の朝はそんなに人は多くないけれど、百万石まつりよりははるかに多い。

コロナでリモート参加をしていたが今回から鍼あるということで、多少の気合は入っていた。

内容についてはそんなに期待はしていないけれど、学会参加は勉強だけでなく観光や遊びの部分もある。

土曜日の催し物で聴講したいものは特になかったのだが時間つぶしとしてメインホールで「未病スコアの開発と今後の応用」をきく。スコアの話はあまりなくって、未病という概念をこのまま放っておいたら他業種に取られてしまう。もともと東洋医学、それも鍼灸の仕事としての未病だったのに1998年の厚生白書に出て以来、みんなが知ったかぶって未病未病と言っている。それではダメだ、鍼灸師が未病の専門家として名乗りを上げないとというお話で、実にオレ的に盛り上がった。

地域のサロンや公民館での活動、企業での講演や体操教室などをとおして未病と鍼灸師を広めていく活動をしているとのことだった。

これをみんながすればすごく広がるし、ネットやSNSで展開すればいい感じで広がり続ける、これはやるっきゃない。そんなお話。

午前中をテキトーに過ごしてお昼へ。ジャージャー面と小チャーハン。


午後。「再生医学と鍼灸」。目新しい題材で何を話すのか興味があった。これがこの日の最終出し物で、神経、骨、腱、血管の再生を低周波鍼通電療法で促すというのが主題。確かに成果は出ているが、そもそも論として切れてれば病院でつないでもらえばいい話で、鍼灸の役目はつながったあとの後療法としてリハビリのお手伝いや鎮痛を目的にしたらいいと考えた。

ということで土曜日最終の催し物は途中で退席。ホテルへ向かった。

この夜はジャズライブレストラン「ソネ」でライブを見てのディナー。実は本命はこれ。


ライブハウスというには広い店内で、どちらかと言えばレストランでライブをする感じ。金沢でこの規模をやったら客は入らず閉店ガラガラだろう。

ライブが始まるころには満席に。

ここでメンバーを紹介しておこう(ライナーノート風)。

Zingoro(b)、宮川真由美(p)、ガリバー柳(dr)、山添ゆか(Vo)

ZingoroさんがMCしてたから多分リーダー。トリオで最初2曲してそのあとに山添さんが参加して歌う。40分ぐらいのセットを2セット聞いた。3セットするらしい。

セミプロ?なんだろう。うまいし慣れてるし聞きやすい。たまに変拍子の曲やアレンジ効かせすぎの凝りすぎ君な曲があったけど、全般的にスムーズでライトな感じ。ライブレストランにふさわしいグループだった。

いろんなグループが毎日ライブしてるようで、神戸のすごさがこれでわかる。

ジャズの街、神戸。

金沢だったらなに?一調一管とか、鼓とか、太鼓とか?が毎日ライブするの?

伝統工芸の街、金沢。

ジャズの演奏家はそんなに多くなさそうだから。

ライブは2セット目に演奏した「オリビアを聞きながら」が8ビートの縦ノリですごく良かった。スタンダーズのVol.1、「ゴッド・ブレス・ザ・チャイルド」のようなノリ。

こんな演奏をずっと聞いていたい。

ピアノの宮川さんはちょっとご年配な感じの細身の女性だが、乗ってくると立ち弾きしてしまいにはピアノを離れて踊りだす。

まー、楽しかった。

神戸の人たちは感情を体や声で表現せずに、静かに聞いていたのが印象的だった。

気づいてないだけかもしれないけれど。

手拍子や足ふみでリズムをとったり、体をゆすったり、「イェーイ」コールもない。

上品にお聞きになっておられた。

ライブ終わりはにしむら珈琲へ。アーモンドかおるおフランスのコーヒーをいただく。


そして就寝。

翌朝は朝食後のお散歩。雨の中生田神社から風見鶏の神戸北野異人館へ。





途中、石川県から商業展示をしにクルマで来た岩田さんと竹田先生に会う。なんという偶然。


小一時間散歩をして会場へ。


時間的に教育講演②を聴講。母校の附属病院で働いていた整形外科医のお話で、東洋医学と現代医学の違いや相互理解についてお話をしていた。既に知っている知見。

お昼はうどん屋さんへ。会場そばなので激こみだがうどんはすぐに食べ終わる。

午後が今回の学会の目玉。「気象関連痛のメカニズム」天候の変化に伴う体調不良の原因が視床下部にあっていろんなホルモンが関与しているところまではわかったから、治療法もできるだろうって話。天気痛マップをウエザーニュースでやってる先生だった。


で、「健康寿命と腸」とつながる。ガットフレイルを提唱している京都府立医大の内藤先生。お話が上手で会場が一体となった講演だった。

腸の弱りが脳の問題や痛み、免疫やアレルギーに関与していることから、腸のフレイルを良くするためのポイントと食生活をお話してくれた。

いわく、がんになってから食養生してもムダ、ピロリ除菌したから胃がんにならないっていうことはないなる人もいる、健康なときから腸活しなさい。

未病、天気痛、ガットフレイル。

もう、黄帝内経の世界。あなたは食べたものでできている。未病の核心は腸と天気。

そういう気付きのあった学会だった。

たのしぃ~



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