右耳と音

 アップルのエアーポッズプロを気に入って使っている。

ノイズキャンセリングと外音取り込み機能は実に快適。これ考えた人になかぢ賞を与えたい。いらないだろうけど。

オレの右耳はどんなイヤーピースにしてもうまくはまらない特殊な外耳道。ちょっとのことでイヤホンが落ちる。しゃべっているとずるずる抜けてくる、服やマフラーが当たるとスポーンと抜け落ちる。イヤーピースの大きさを変えてダメ、社外品もダメ(全部使ったわけでないけれど)、耳をアルコールで脱脂しすればある程度は引っかかっているけれど1時間もすれば徐々に抜け落ちてくる。常に手でグリグリする必要がある。

以前、クラファンで抜け落ちないイヤホンを買った。外耳道の奥深くまで突っ込むタイプで確かに落ちない。しかしカナル型の致命的欠陥である歩行の振動や咀嚼音がもろに伝わってきて音楽どころではないし、外界音が伝わりずらく固定電話や人の話し声などが分からないことがある。それだけ密閉性がいいんだが。

結局この商品は現在使っていない。エアーポッズプロにレギュラーを奪われたわけだ。

アップルは最高とまではいかないけれど素晴らしい商品を出してくれる。イヤホンはこれで十分だ。

イヤホンに高音質を求める人がいる。気持ちはわかる。その通りだ。しかしそもそも高音質を求めるなら他の方法があるのではないだろうか。そこにイヤホンを近づけようというのはどんなもんだろう。

YouTubeで一関ベイシーの音を聞いた。YouTubeにもかかわらず驚いた。圧がすごい。滑らかでつややかで張りのある音の圧を感じた。あー、これはイヤホンで聞いていたらダメだわ。

ラッカー盤という種類のLPがある。これもすごく密度と圧のある音を出す。ダウンロードでは無理な音。

オーディオマニア、沼。ちょっと垣間見た気がする。

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