埼玉学会印象記



去る6月12日(金)・13日(土)・14日(日)にかけて埼玉県大宮市のソニックシティで第58回社団法人全日本鍼灸学会学術大会埼玉大会が開催され参加してきた。
初日12日にポスターセッションの座長を頼まれていたのと、夜からの評議員会でてきた。

とにかく会場が広い。そして間違う。地下といっても大ホールの地下には何もなく、国際会議場はどこ?ポスター会場はどこの地下?

そんな感じで初日は右往左往。聞けば親切に案内してくれる。でもとりあえずは自分で探してみたい。

ポスターセッションで当たった座長は「古典」何でオレが古典なんだかわからないんだが、愛媛県立中央病院東洋医学研究所所長の山岡先生とペア座長だった。山岡先生に相談して6題あるうちの後半3題を担当することになった。そのうち一題は山岡先生のご発表だった。あとの2題が明治国際医療大学の若い女性の先生2人。

山岡先生のご発表はスムーズに。示唆に富んだご発表で、黄帝内経の九針十二原を分析して、鍼の手技を病気の急慢、深浅で分類したもので初学者でも充分効果を出せるというものだった。質問も自然といっぱい出たので座長は楽だった。

が、次の2題が大変だった。詳しくは述べないが質問が出ずにまいった。発表はちゃんと訓練されていたので時間通りに終了。残る質問時間に質問がないと座長が切り盛りしないと行けない。

予備知識無しで何が言えよう。語義の確認や意図してることなどを聞いたりして、時間をつぶす。

何とか2題終了し、緊張を引きずったまま大ホールへ。

しばらく時間をつぶして評議員会の開催される会議場へ。予定が伸びて会議の開催も遅れている。この分じゃあ終了は20時過ぎるかも?とみんなが心配していたが、議案はとんとん拍子に進み、30分あまりで終了。終わってみれば18時過ぎ。

メシを食ってから本日の宿泊地、東大宮の妹のマンションへ行こうかどうか考えたが、ちょっと電話をしてみたらこいという。

一月前に送ったカニの効果抜群。ちゃんとメシを用意してくれていた。

東大宮の駅から迎えにきてくれたてっちゃん(旦那さん)の車で10分ぐらい。高層マンション到着。なおやくんもさきちゃんもみんな元気。静かでいいところだった。

飲みながら昔話に花が咲き、てっちゃんは子供達と一緒に先に寝てしまった。

ふと考えると妹も40歳。オレの頭の中の妹は結婚した当時のままだったでいた。見た目はまだ若く見えるが、偏頭痛や座骨神経痛持ちで、年は確実に進んでる。

座骨神経痛は電話で話したときにヘルニアのせいじゃない、トリガーポイントだからストレッチするよう言って、やり方を教えておいた。すっかり良くなったと言っていた。

少しは兄貴らしいことをしてあげられたと思う。

昔話、夫婦のこと激論を戦わせて気がつくと12時を回っている。

妹は良い旦那さんをゲットした。子煩悩でまじめ。仕事もきちんとして落ち着いた優しい人だ。

比較してはいけないんだろうが、オレはだめだわ(笑)。

翌13日、石川県から参加する先生方がほぼそろい、会場エントランスで待ち合わせ。それぞれ聞きたい講演を聴きに参会。

「医科学としての鍼灸医療、その確立に向けて」とサブタイトルのついた学会。

埼玉医科大学での鍼灸の活躍を対会長である山口先生がご発表され、別のシンポジウムでは生理学者の佐藤昭夫先生の功績をたたえる発表があった。芹沢先生へのリスペクトシンポ、ガンと鍼灸など盛りだくさん。

トリガーポイントのポスターセッションとオーラルセッションが同時刻になっていた。主催者は考えてほしいぞ。

黒岩学派と伊藤学派ではトリピーに対する考え方が違うのだろうか。何にしろ、どれをトリピーとするのかの明確な定義付けがなされていないと感じた。

ジャンプサインとローカルトゥイッチと関連痛の再現がそろわないとトリピーと呼ばないとしたならば、臨床的に条件が3つそろうことは滅多にないから定義が曖昧になるんだろう。結局治療して治すための概念だから、アバウトなままだと思う。トリピーにも重傷度とか組織学的な変化の程度があるだろうからそれをちゃんと定義付けしてグレード評価しないと行けないと思う。臨床的にね。

聞きたい講演を探してあっちの会場、こっちの会場と渡り歩き、初夏の陽気と相まって汗だくになった。

はじめて。はじめて、オヤジ臭を感じた。ショックだった _ ̄○ illi

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