経絡

アナトミー・トレインをアマゾンさんで買った。


筋膜についてのまとまった本は珍しい。解剖の本を読んでもほんのちょっとしか記載がない。

筋肉単品で解剖してきた長い医学の歴史の中で、それを包んでつなげてアタマから足の先まではりめぐらされている筋膜は鍼灸治療の要、理屈の経絡とほぼ一致する。と、オレは思っている。

第2版になり、DVDがついてお値段据え置き。しかし、初版で不評だった日本語訳をぜーんぶやり直したという割には、何いってんだかわかんねぇ訳。

こんな時は雰囲気で読んで行間を探って、脳みその知識を総動員して読めばなんとかなる。

それにしても訳本はもうちょっとなんとかならんのか。

医学書だけでなく好きなSF小説は最近のはまだしも、古典といわれるものはダメなのがおおい。

新訳を出して欲しいのだけれど、クラーク先生の『幼年期の終り』ぐらいだろうか新訳でたのは。

そもそも、どっかしらないとーい惑星で起こったエピソードを科学的・物理的なコトバでそれらしく実際にあったかのように書いていくSFなんて、日本語に訳すには大変だろう。

「講釈師、見てきたように嘘をつき」

そんな川柳があったけど、講談を聞くと気づいた時には自分は物語の中にいる。

コトバを操る仕事はすごい。落語にしてもそうだ。


訳にいちゃもんをつけたたにもかかわらず、たかが本1冊で感動して勇気100倍のオレは昨日、午前中の加賀・三策塾でもこの本を紹介し、皆さんに怪訝な顔をされ(笑)、

午後から師匠のお宅に面談に行って、この本をお見せし、よい物を見せてくれたと褒めていただいた。

ちょうど1ヶ月前、師匠のご自宅は火事で燃えてしまい、住めなくなり娘さんの家に住まいされている。

人的被害はなく、大切な本や資料、将来出版する予定の書籍の原稿などが消火のための放水で濡れてしまい(消防の方はできるだけビニールシートをかけてくださったそうだが本棚下段の本は水につかてしまった)、大変残念なことになった。

来週福岡で開催される学会の話、宿題報告、取り留めもない雑談。変わらずお元気でいらっしゃった。

6月7日(金)は17時まで診療します。8日(土)はお休みします。

週明けは平常運転です。

飲み過ぎに注意し行ってきます(笑)。

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