福光美術館
久しぶりに家族でドライブしてきた。
何ヶ月ぶりだろうか。
その日の朝になってもどこに行きたいか決まらない我が家のメンバー。
言い出したのは嫁。美術館に行きたいと。
反対したのは長男。彼はどこにも行きたくないと言う。
家でごろごろしていたいらしい。
夏休みに入ってこの方、ずっとごろごろしているのに、ここに及んでまだごろごろしたいとは、
いったいどういうつもり?
昼ご飯をモスバーガーにするということで何とか彼を引っ張り出した。
長女は、先日ベース・ギターを買ってもらったことで負い目を感じているのか、
何も言わずドライブに行くことを承諾した。
モスを食べながらでもなかなか行き先が決まらない。
版画をしている患者さんが、棟方志功ゆかりの南砺市の福光美術館で発表展示会をしたと言ってたのを思い出して、そこへ行こうと提案した。
棟方志功の版画や絵は大変興味がある。
以前、片岡鶴太郎主演で棟方志功の一生をドラマ化したのを見てから、この版画家が好きになった。
「わだばゴッホになる!」といって、芸術の道に進んだという。
とにかく力強い。線が太く荒々しい。しかし、そこに描かれている菩薩様や、女性はふくよかでやさしい。
棟方志功が版木やキャンバスに向かうとき、自分と作品それしか存在しなくなったかのように、閉ざされた世界が出現する。他のものを一切寄せ付けない世界。
声をかけるのもはばかられる世界。
集中力。作品に対する真摯な態度。
見習おうったって、見習えないものだ。
そこまで一生懸命になれるってことは、幸せなことなんだろうって思った。
また行こう。今度は疎開していた愛染苑も見てこよう。
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