不運な一日

 出勤中にその日一日の大きな流れが分かる、気がする。

今日は駐車場に入る際に十分手前からウインカー出して減速してまがったにもかかわらず、後ろの車にクラクションならされた。

オレが何をしたっていうの。お前あたおか。シルバーのプロボックス。

切り替えていこう!

ということで予約の方が来る前に電話が鳴った。

昨日来た新患の88歳の女性。次の土曜に予約をしたがキャンセルしたいという。理由は施術したらからだがだるくて足がむくんだ、怖くなったからやめたいという。

それに一回で効果が出ると思っていたとも(そうではないと説明済みなのだが聴いていない)

とにかく起こったことに対しては心配かけたことを謝罪して、

刺激に対する反応だから今日一日で収まる、施術が効いている証拠で反応がない人に比べて早く良くなる。

そんな風に説明を繰り返したものの、やめたいの一点張り。申し訳ないけどやめたいやめたいという。

だんだんイライラしてきた。

優しく承諾して電話を切り、着信拒否にした。

施術後に電話でこう言った相談を受けることがある。

ほとんどの人は瞑眩現象の説明をしたら納得して、2回目来てくれる。

それは施術をする側の本気度を試しているんだと思っている。対応いかんでは2回目はなしか2回来て終わり(ちょっと予定が分からないから電話しますということが多くそれで脱落)

この人は別にやめたい理由がある。

それはお金。

タクシーできて、自費施術を続けてよくなった人から聞いてきたというから自費で施術を組み立てた。

しかし、高齢者なので施術後福祉券を出す可能性がある。だから自費施術の必要性と福祉券は改善が見られてからの使用と説明した。納得してもらったかのように思えた。

人は見栄を張る。お金がないからとは言えない世代。若い人は「ない」っていうことが多いので施術回数を調整することで対応している。

福祉券の説明をしたために、最初から安い方が使える別の治療院に行くつもりだろう。

療養費を使っているときと一緒になってしまった。療養費は断る理由があったからまだいい(併給禁止と同意書)。

その理由付けとしてこちら側の落ち度(瞑眩現象と一発で治せ要求)を盾にした。

今回の事例から学ぶことは

  1. 改善がみられるまでには施術回数がかかる、一回では良くならないことをしっかり説明する
  2. 自費の施術が効果が高いが、お安い福祉券でも受けられる。その際、施術できることは限られしたがって効果が出るまで時間がかかる、と説明する
  3. 福祉券では「あれもこれも」と多く施術できない
  4. 70歳以上の高齢者に自費と福祉券の説明をどうしたらいいか、検討課題
  5. 安く施術を受けられると思って来院する人がまだ多くいて、ホームページなどをみてもらえば金額が釣り合わなければ来ないのだが、年寄りはみていない
  6. 来院してから問診を開始する前に決定権を与え、問診時に「説明書読んでご理解いただけましたか?」と聞くのがよい
一日モヤモヤして過ごした。お昼に内科受診し採血、午後からは県師会の新入会者2名の面接。希望に満ち溢れた若人が来たけど、どうするんだろう。

ということでストレス食いをしてしまった。イオンの焼きそば(レギュラーサイズで我慢)、もらった小松の銘菓月よみ山路を一本食い。あてはオールフリー500ml。晩飯を残してしまった。

20時に布団に入った。


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