鍼灸が仕分けの対象になったら…

民主党の仕分け作業が終わり、漢方薬が保険適応からはずされると論議を呼んでいる。日本東洋医学会でも大々的な署名活動を行った。
漢方を健康保険で使えるように署名のお願いというホームページでは、漢方薬・煎じ薬が継続して保険採用されるよう、2009/12/1に、署名簿及び陳情書を、長妻昭厚生労働大臣宛に4団体連名で、提出致しました。 総署名者数は273,636名(書面署名191,000名、電子署名82,636名)です。 14:00に、厚生労働省の外口崇保険局長に、署名簿及び陳情書を提出、懇談後、15:00に厚生労働省記者クラブで会見を行いました。
とある。
医師の7割以上が漢方を保険で使い、科学的根拠を示す研究も多数出され、患者にも喜ばれている現状を考えると、この仕分けは失敗であり見直す必要があろう。
常々思うことは、鍼灸も東洋医学なのだからこのように大々的にアピールできないものだろうか。
逆に言うと仕分けにかかった方が良かったのではないだろうか。
仕分けにかからなかったのは、やはり鍼灸間マイナーな存在なんだろうなと寂しくなった。
仕分けにかかって、国民の目にさらけ出されたとき、鍼灸はいったいどういった反応をされるのだろうか。
また、仕分けに反対するために鍼灸関連団体は一つにまとまることはできるのだろうか。
ここまで鍼灸が国民医療として認められないのは、単にいたいとか熱いとかいうレベルじゃない。
鍼灸行政に関わってきた先輩たちの怠慢、先見のなさ、戦術・戦略の失敗であろう。
国民の多くが漢方賛成という中、鍼灸が仕分けにかかったとしたら、どうなったであろうか。
自虐的ではあるけれど、その結果を知りたいものだ。

コメント

人気の投稿